顎の関節や筋肉の異常は、
口が開き難い・開くと痛い、顎関節の音がする
等の症状即ち、
顎関節症などに関与している事は
皆さん御存知の事と思います。
しかも、
頚や肩のコリ、頭痛にも、顎関節の異常が密接に関与します。
この場合、
強く噛み込む癖、片方の噛む力が強い、下顎が奥に入り込んで過剰咬合
になる等のケースがあります。
この場合に問題になるのは、
咀嚼筋と云われる噛む筋肉です。
代表的な筋肉として、頬骨弓・上顎骨と下顎角(顎の左右の出っ張っている所)
に付着する
[咬筋]があります。
咬筋の左右のバランスが崩れると、
片側の咬筋が過緊張して頬骨が前方に突出してきます。
顎の先は、咬筋の過緊張側に引かれてズレる為、偏って見えます。
酷い場合ですと、
片側だけ索状に固まった咬筋を触れ、
咬筋の異常により、顎や鼻、口角などの顔の歪みを惹き起こし、
それらが気になって来院される方が多いですが、
殆んどの場合、「肩コリや頭痛にも悩まされている」と訴えられます。
又、
咬筋の深部の線維は、下顎骨を後方に引きます。
即ち、
下顎が後方に入り込む噛み合せとなり、噛み込みが強くなります。
パソコンのモニターを見ながら作業をしている体勢―背中を丸め、顎を突き出す形は、
下顎が奥に引かれ、咬筋が絶えず過緊張の状態に晒されます。
従って、一日中パソコンと向かい合う方は、噛み締めた状態で作業をしている
事になります。若い方にも、肩コリや頭痛持ちが多くなっている所以です。
パソコンに限らず、精神的緊張を伴う仕事、家事や育児や介護などの
ストレスを伴う場合、咬筋が緊張して下顎が奥に引かれる
噛み合せの歪みがある人は、
知らず知らず強く噛み込みながら、作業をされておられる訳です。
もう一つ、咀嚼筋には、顎を閉じ噛む筋肉である、
[側頭筋]があります。
下顎骨の筋突起から側頭骨に付着し、噛み込みにより過緊張すると、
側頭筋の腱膜が緊張し側頭骨を引き下げます。
所謂、
コメカミという部位の頭痛を惹き起こしますが、
このコメカミと云う名前も、生米を噛むとその筋肉が ピキッ!と動く
ところからきているのだと思います。
当院では、
『腱はじき術』にて、過緊張により痙攣状態にある
咬筋や側頭筋の腱・腱膜を弾いて緩め、片側の過剰咬合を調整します。
さらに、
側頭骨・後頭骨を調整し、胸椎の調整を加える事により
ネコ背を整える事で、下顎が奥に引かれる形の噛み合せによる
噛み込みを和らげます。
勿論、コリを感じる肩や首、肩甲骨周りの筋肉を緩める事も大切ですが、
その原因にアプローチしていく事も必要と感じ、
施術に取り入れて 幅広い年代の方に喜んで頂いています。
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