現代病に効く 瘂門

瘂門と言うツボは 後頭部と首の境目辺り、即ち 俗に 盆の窪(ぼんのくぼ)と呼ばれる位置にあります。 この場所は、延髄がある場所で、脊椎動物の脳の最下部で 脊髄の上部に続く部分です。 大脳・中脳・小脳 及び 脊髄からの神経繊維が通り、一部の神経は ここを中継点としています。 延髄は、生命維持に関わる反射中枢として 重要な場所であり、その為、 TV時代劇ドラマ『必殺仕事人』の中で  鍼師・藤枝梅安が仕事人と化し、〝ここに一撃〟―鍼を刺して、 悪人をあの世送りにした― と言う話になったのです。 延髄からは、 〝外転神経、顔面神経、内耳神経、舌咽神経、迷走神経、副神経、舌下神経〟 等の脳神経が 出ており、自律神経の核も多数存在する 脳から脊髄への 神経エネルギーの中継地点となっています。 良く知られている 呼吸中枢や循環の中枢など、生命維持に重要な中枢である 他、 1 味覚の中枢 2 声帯や咽頭の筋肉の運動の中枢 3 細かな作業や運動に関わる中枢 4 平衡感覚の中枢 5 眼球運動の中枢 6 血管運動調節の中枢 7 発汗の調節の中枢 等です。 最近、良く耳にする、味覚障害ドライマウス、低体温、無汗・多汗 等の 現代病とも言える諸症状、 舌の痺れ、嗄れ声、飲み込み不全、ふらつき・眩暈、眼瞼下垂 等も  延髄の異常によって起こるようです。 逆に、延髄を調整するツボ―瘂門― に、鍼や手技にて調整刺激を送り 延髄の機能を正常になる様に 調整する事で、 これらの 難治とされる症状の解決の糸口となる事も多いのです。


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